私たちは
目から入ってくる情報(見た目)に
左右されて、
食べ物の好き嫌いが生じる。
これは感覚全体が
ある種のバランスを
保とうとしているから。
:明るい照明のもとでは、
強い風味の食べ物を好む
:ほんのり暗い照明のもとでは、
かすかな風味の食べ物を好む
:赤や緑の照明は
ワインに果実の香りを添える
:青い照明は食べる量が減る
これもバランスを保とうとした結果。
また、風味の感じ方に
影響を与えるのは、
食べ物や照明の色だけではない。
皿の色の影響を大きいといわれる
:白い皿=甘みが強くなる
:黒い皿=うまみを感じる
:赤い皿=食べる量が減る
私たちは食べ物に対して
ある決まった見方を持っていて、
その期待から外れてしまうと
食欲を削がれてしまうのでは
ないだろうか?
確かにコーヒーでも、
ローストの度合いや
生産地の名前である程度、
脳が一定の風味を
フォーカスしてしまうことがある。
そういうことの惑わされないように、
テストは暗室で
実施することがあるのもこのため。
私が普段行う、
風味確認というのは、
ある一定の表現シートがあり、
それが十分に表現されているか?
確認するようなものだが、
まずはフラットに
何の情報もない状態で実施し、
各カッパーが
※コーヒー業界ではテイスティングする人を一般的にこう呼びます
感じるまま言葉を出し合い、
その次に
一定の表現シートを確認する。
この流れが出来ないかな?と
思うのです。
なぜならば、
例えば「バニラ」と
表現されていた場合、
人間の脳では、
バニラ=「甘い」となり、
そのものの味わいが
甘くなってしまう、
という検証結果もあるのです。
まずは、事前の情報や
ロースト過程も知らない状態で、
テイスティングしてみる大切さ。
視覚で左右されることもあるので、
私は、黒のグラスでワインは
テイスティングしています。
引き続きこのBlogでも
コーヒーをベースに
色々と綴っていけたらと思います。
では、また次回のBlogで。
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